仮想通貨業者が参加している仮想通貨団体の話
新団体の前に、今ある仮想通貨団体の話をしましょうヾ(‘∀’o)ノ
日本の仮想通貨業者の多くは、2つの一般社団法人のどちらか、あるいは両方に属しています。
別にこの2つだけってわけではないのですが、今回は絞って話をば。
- 日本仮想通貨事業者協会(JCBA)
- 日本ブロックチェーン協会(JBA)
「業界が同じなんだから、やってることだって同じじゃないの?」って思われるかもしれないですが、これが結構違っていてですね(*゚Д゚)それは後述にしておきます。
同じ業界でありながら、別々に存在する団体。当然、それぞれが独自に広告規制などのルールを作ってます。団体によってルールが違っちゃうのって、あまりよろしくない。
なので以前から「もうまるっと一緒にして、ルールを統合しよう!」って声があったのですが、ずっと統一はされませんでした。
そんな中で起こったのが、あのコインチェック不正送金事件です。

この事件で、セキュリティ面・資産の保護などの課題が浮き彫りになりました。
そして日本仮想通貨事業者協会(JCBA)と日本ブロックチェーン協会(JBA)はこれらの課題を解決するために、「規制作り」へと乗り出したのです。
新しい「自主規制団体」設立へ
ちなみに、日本仮想通貨事業者協会(JCBA)の会長である奥山泰全氏は、「コインチェックの件は新団体設立の契機ではない」と記者会見で言ってましたが、あの事件が一つのきっかけではあったろうなと思います。あの事件がなかったら、日本の仮想通貨業界はさらに大きな事件が起きていたかもしれません。
さて、2つの団体は、金融庁の許可を受けた全16社で新しい自主規制団体を設立し、「認定自主規制協会」として金融庁からの認定取得を目指す、となりました。
そう、まだこれ合意したっていう段階で、認定はされていません。現在動いている真っ最中です。
もしこの「認定自主規制協会」として認められたら、違反をした会員に団体がペナルティーを科すことができます。
今までそれぞれの団体が持っていた独自ルールではなく、新しい「規制」で利用者を守ろうとしているわけです。
「認定自主規制協会」では、安全管理体制はもちろんのこと、顧客資産の保護や、インサイダー取引などの透明化・安全性の強化の向上につなげていくとのこと。
新しい団体設立=2つの団体の統合ではない
ちょっと話は戻りますが、ここで2つの団体の違いをまとめておきましょう。
- 日本仮想通貨事業者協会(JCBA)
⇒必要な情報の勉強会・意見交換を積極的に行ない、
業界の健全な発展を目指す - 日本ブロックチェーン協会(JBA)
⇒仮想通貨・ブロックチェーンの普及を促進する
おおざっぱですが、こんな感じヾ(‘∀’o)ノホントはもっと細かいヾ(‘∀’o)ノ
というか、すぐに統合できるならずっと2つのまま分かれてるわけがないって話で。
2つの団体の統合はすぐには実現できないし、難しい。
けれど早急に対策を立てないと、業界にまた大きな事件が起きかねない。
そのため、選ばれた策が「新しい団体を設立して、その団体で新しいルールを作り、普及させよう」だったのです。
なので、既存の団体はそのまま残ることに。「自主規制のルールは新設団体で進めるが、そうでない部分は各団体の特徴を生かしていく」ってことみたいですね。
今後、新設団体はどんな風になっていくのか
今、業界ではみなし業者や登録申請を行なっている新規業者がかなりいます。
その人たちに会員になってもらい、安全管理などのサポート体制をとっていくとのこと。
「この業者はうちの会員です。だから安全に利用できますよ」っていうアピールにつなげていくわけですね( ̄▼ ̄*)
はてさて、この新団体、今後どう仮想通貨ユーザーと関わっていくのか、今後も追いかけていく必要がありそうです!